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Boxing and Pop Music

sugiurara.exblog.jp

「生」なるパフォーマンス!

最近は、生活する上で身の回りにどのくらい
「左利きの人物」というのが存在するのかを注視しながら生きるのにハマっている。

注視してみると、結構、居る。
(この物言いは左利きの方には大変失礼に聞こえるかもしれない。
ただ、自分が右利きであるので、
左利きという一種のマイノリティに憧れている面があるのだと思う。
右利きの人なら何となくわかるでしょう?
誤解なきよう。)


器用になりたいものです。
とほ。
# by avant-urara | 2013-04-30 16:46

Boisson

飲むという行為の象徴性は、人間の生に関する重要なファクターである。

とは別に誰も言っていない。

この炭酸飲料は美味しい。
でも、フランスの飲料はやはり瓶でのみたい。

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# by avant-urara | 2012-08-22 16:14 | from cellphone

Two Sunsets



おばさんは、わたしが何をうたっているのかわからない、と言った。朝、くたびれたアパートの一階のわたしのベランダは、相変わらず半分枯れた観葉植物や意味のわからない植木鉢でごった返していた。わたしは、すぐ植物をだめにする。ディスカウントストアで購入した銀色の水差しは、外側が錆びて、中の水は緑色に濁って水垢になり、内側にこびりついている。
向かいの一軒家にたったひとりで住んでいるおばさんとは、たまに顔を合わせて話をする仲だ。今日は天気が良いので、朝から洗濯機をまわし、鼻歌をうたいながらベランダに洗濯物を干していたのだった。わたしは 夕陽ふたつ、そうしてひとつ、とうたっていると答えた。おばさんは自分の足元に寄ってきた猫(タワシという。おばさんが飼っているわけでなく、野良なのだが、ここら辺にすみついたのでおばさんが勝手に名付けたのだ。大体にして白とベージュの二毛なのに、どうしてタワシなんて名前を付けたのかはわからない。)をゆるりと見下ろしながら、夕陽がふたつなんておかしいわ、そんなの、太陽はね、ひとつなのよ、志乃ちゃん、とひどく神妙な顔つきで言った。朝日がおばさんの横顔へ浴びせられた。ひとつに後ろでまとめられた、きれいに手入れされて櫛の通されているであろう白髪が眩しく光った。わたしはこのひとの横顔がひどくきれいだったので、昔たいそう男の人にもてただろうな、とぼんやりと考えた。
でも、と、わたしは答えた。でも、たぶん、あなたもわたしと同じくらいのとき、そういうおかしなことばかり思っていたでしょう。とわたしが答えると、おばさんは一瞬すごく驚いた顔をして、これはきっとすごく失礼なせりふだったとあとになってから思いかえしたんだけども、おばさんはゆったりと幸福そうな顔をこちらに向け、忘れちゃったわ、そんなの、と言って、ふふ、と、か細く声に出して笑った。
今日は快晴だわね。おばさんは言って踵を返した。おばさんの足元で、猫が怠そうに欠伸して前足で顔を撫でた。わたしは、もう答えなかった。答えるかわりに、黙ってベランダの縁に腰掛けた。
洗濯物が風に揺られた。わたしの髪も揺れた。ふんわりと、柔軟剤とシャンプーの匂いだった。



Tenniscoats and Pastels/
Two Sunsets


Urara
# by avant-urara | 2012-08-08 12:39 | feelings

叔父とbenzo

落下ドライブ - benzo



わたしの叔父はジャズミュージシャンだったのだが
体が弱く、30代の若さでわたしが17歳のとき他界してしまった。

ジャズが好きで、楽器はドラムをやっていたわけだが
他にもハードロックやクラシックやオールディーズやAORやニューウェーヴなど、
ありとあらゆる音楽を彼から教わったものだ。

ちなみに
はじめてもらったCDは
aikoの「花火」と
U2の「WAR」と
Led Zeppelinのなにか(タイトルを忘れた。確かLotta LoveやLemon Songがはいったやつだ。スリーかも)
だった。雑多だな

ぜんぶ今でも好きだ。

そんな叔父の尊敬する友人がやっていたバンドがいる。(解散している)
benzoというバンドだった。
中学高校の当時わたしは「ニューウェーヴ大図鑑」的な、叔父がくれたニューウェーヴバンド総ざらい本みたいのに夢中で、日本の歌ものバンドにはあまり興味がなかった。
バウハウスとかデペッシュ・モードとかデュランデュランとかばっかり聞いていた。
叔父とは親子みたいな友人みたいな、そのどっちでもない妙な距離感で音楽の話をたくさんした。
叔父は、体のこともあるしまあそれこそ才能の話になるが、友のように第一線で活躍できないことや、入退院を繰り返している自分の不甲斐なさをときどきぼそりと口にした。
わたしは聞こえない振りをした。なんとなく悲しかったし。

高校2年の冬、叔父が死んだ。
葬儀やら親戚との挨拶やら嵐のような年始だった。
心ここにあらずとはこのことだと、家族の誰もが思ったはずだ。
誰もがお互いにあまり口をきかなくなった。

叔父が死んで、部屋を整理している際にbenzoのCDが出てきた。
なんとなく叔父の友達であったことを思い出して、うちに帰ってaiwaの水色のぼろぼろコンポにCDを入れた。
そうしたら、これが流れてきた。

叔父はドライブが好きだったことを思い出した。
やけに神経質で常に洗車をしていたことや、車内で聞くビートルズや、ちょっと具合悪くなるくらいきつい香水のかおりやらいろいろ付随的に脳裏に浮かんできた。

叔父の人生は落下ドライブだったかもね、
なんていったら、母や祖父祖母はとっても怒るだろうけれども
この曲を聞いているとそんなに悪くないだろうと思う。
自嘲的に、あーあやっぱ落っこちちゃったな、なんて言ってる叔父の姿を想像する方が楽しかったりするのだ。

わたしこの曲大好きだしね。

いつかこのバンドのメンバーだった方に会ってみたいと今も思う。


そんなことをこないだ叔父の誕生日だったので考えていましたとさ。
にしてもいい曲、ほんとに。

Urara
# by avant-urara | 2012-07-08 18:55 | days

sait-on jamais

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OLYMPUS PEN F × T-MAX400

レンズはZuikoの38ミリ

譲られものです。

今回実験的でしたが 好きです。

Urara
# by avant-urara | 2012-06-29 08:28 | photos